高濃度ビタミンCの選び方

高濃度ビタミンC点滴 ― 用途に応じて選べる3種類の製剤をご用意しています

ユートピアートクリニックでは、高濃度ビタミンC点滴を美容目的から治療的アプローチまで幅広くご提供しています。目的や体調、ご予算に応じて、以下の3種類のビタミンC製剤からお選びいただけます。

 

オーストラリア製(Biotherapie社) ― 医療グレード・治療目的向け

PIC/S準拠のGMP(医薬品製造基準)に基づいた無菌製造、高純度・防腐剤無添加・pH安定設計
がん補完療法や再生医療の現場で使用される、世界的に信頼されている医療グレード製剤です。

海外の機能性医学療法を行っている医師の間でも定評のあるBiotherapie社のものになります。

 

・品質・安全性・臨床信頼性を最も重視される方に
・免疫調整・慢性炎症・再発予防・QOL向上を目的とした治療的使用に最適

 

韓国製 ― 美容・疲労回復目的の標準品質

 

韓国MFDS基準に基づく製剤で、比較的安価ながらビタミンCとしての基本機能を担保
美容目的の継続使用や、軽度な疲労感のケアなど、気軽に点滴を取り入れたい方におすすめです。

 

・コストパフォーマンスを重視される方

・肌荒れ・疲れやすさ・季節の変わり目の不調に

 

日本製(防腐剤含有) ― コスト重視の短時間ケアに

国内基準で製造された製剤で、防腐剤が含まれていますが、価格を抑えつつ短時間での点滴をご希望の方に適しています
長期的な連続使用はおすすめしていませんが、「まずはお試しで」という方にはご提案可能です。6g以下の少量投与のみ適応とさせていただきます。

 

・単回のケアやお試し目的の方に

・治療ではなく、美容補助・リフレッシュ用途向け

 

医師の視点から:品質を重視するなら、オーストラリア製をおすすめします

 

3種の製剤はいずれも、安全に管理・調整の上でご提供しておりますが、
静脈内に直接入れる“医療処置”だからこそ、当院では品質に最もこだわっています。

特にBiotherapie社製のビタミンC製剤は、
がん治療の第一人者である再生未来グループ理事長・乾 明夫先生も臨床現場で使用されており
医師の立場から見ても非常に信頼できる選択肢です。

 

ご自身に合った製剤を、医師がご一緒にご提案します

 

どの製剤が最適かは、目的やお体の状態によって異なります
初回は医師がカウンセリングを行い、ご希望・目的・ご予算に応じて最適な製剤をご提案いたします。

安心して、そして納得して治療を受けていただけるよう、私たちがしっかりとサポートいたします。

 

 

 

製剤別評価・比較

Biotherapie社製(オーストラリア)
  • 製造はPIC/S GMP準拠で、医療グレードの純度・pH安定性・無菌性が担保されている点が特長です。
  • 高用量(50–100g以上)の静注使用にもDucongeらの薬物動態データで安全性が確認され、かつ臨床試験での効果傾向も支持されています PubMed
  • 特に**Böttger et?al.**のレビューでは、多様ながん種で示唆される抗がんメカニズムを基に、科学的根拠のある治療グレード製剤として高く評価されています BioMed Central
  • 大容量・高安定性により、がん補完療法や再生医療向けの用途に適しています。

 

Mylan社製(アメリカ/アイルランド製造)
  • FDA承認・USP規格に準拠し防腐剤不使用・高濃度対応とされており、臨床試験にも使用実績があります SSCビューティークリニック - SSC BEAUTY CLINIC
  • 一方、医療文献においては化学療法併用のRCT高容量(50?g以上)投与の大規模臨床データはBiotherapie社ほど豊富ではありません。
  • 副作用の報告もありますが、LWWレビューなどでは全体として高い忍容性が確認されており、重大リスクは稀です リピンコットBioMed Central

 

総合比較表

 

項目 Biotherapie社(豪) Mylan社(アイルランド/米)
製造基準 PIC/S GMP(医療グレード標準) FDA・USP 準拠(臨床試験対応品質)
高用量(50–100?g)対応  十分な安全性と薬動力学データあり 一部対応だが文献ではBiotherapieほど豊富でない
臨床エビデンスの豊富さ PhaseI/II/RCT・複数がん種で有効性示唆 主に美容/補助利用例、小規模臨床中心
臨床使用実績 長年の統合医療・慢性疾患・再生医療領域で活用 FDA承認済み、しかし高容量点滴としての普及度は限定的
安全性・忍容性 高(Duconge 等で確認された安全性) 非常に高いが、文献数は比較的少ない

 

評価と結論

 

  • Mylan製もUSP・FDA適合の医療注射薬であり、低リスクで使用できる臨床試験利用実績があります。ただし、特に大容量IVC(50~100?g)における臨床評価数は限られ、がん治療補完としての科学的エビデンスはBiotherapie社製のほうが豊富です。
  • Biotherapie社製は、高容量投与の安全性・薬物動態・癌選択的作用に関する臨床データが多く公開されており、特にがん補完療法や再生医療分野での使用において信頼性が高いと評価できます。
  • 副作用リスクについては、どちらも重大事象は極めて稀であり、LWWらの大規模レビューでは高用量投与においても忍容性が高いとされています pmc.ncbi.nlm.nih.gov+10BioMed Central+10mdpi.com+10がん情報センターPub