わき(多汗症・ワキガ)

Osmidrosis &Hyperhidrosis

 

 


におい(ワキガ)と汗(多汗症)を、快適さと見た目の両面からケア。
ユートピアートクリニックでは、保険診療の根治手術から切らない自費治療まで、一人ひとりの生活・ダウンタイム・ご希望に合わせて最適な治療をご提案します。

 

わきの悩みは大きくにおい(ワキガ=アポクリン汗腺由来)汗(多汗症=エクリン汗腺主体)に分かれます。当院は、においの原因に直接アプローチする保険の剪除法を軸に、切らないRF(高周波)治療ボトックス注射など、ダウンタイムや仕上がりの希望に応じた選択肢をご用意。見た目のキレイさ(傷の最小化・左右差)にも徹底して配慮します。

わきのニオイや汗のお悩みを持つ方は少なくありません。症状によっては日常生活や社会生活に大きな支障が出ることも。形成外科では日常的に治療を行なっていますので、もしお悩みでしたら、遠慮なくご相談ください。
・腋臭症(ワキガ)
 ├ 剪除法(保険適応)
 ├ ーチュRF
・多汗症
 ├ 外用薬(保険適応)
 ├ ボトックス注射
 ├ 料金一覧

わきが(腋臭症)とは

わきのアポクリン汗腺の分泌物が皮膚常在菌に分解され、特有のにおいが生じる状態です(いわゆる“汗臭”とは機序が異なります)。思春期に目立ちやすく、体質・家族歴の関与もあります。
衣類の黄ばみ・耳垢が湿っているなどのサインが手がかりになることも。

 

治療メニュー

 

剪除法(保険適応)

内容:脇を約2–3cm切開し皮膚を反転、アポクリン汗腺(必要に応じてエクリン汗腺の一部)直視下で選択的に除去します。
所要:両側で60–90分日帰り。術後は5−7日固定、抜糸は通常1–2週目。
麻酔局所+笑気または局所+静脈麻酔を選択可。
効果:においの原因に直接アプローチするため高い改善が期待できます(※個人差あり/体質・生活習慣で差が出る場合があります)。
費用保険適用(自己負担3割)

ポイント:榊製の極細剪刀で“面”ではなく汗腺層をピンポイントに処理。出血・腫れ・瘢痕の負担軽減を目指します。

こんな方におすすめ

  • 一時的ではなく根本治療(保険)を検討している

  • 傷は最小限・固定は短く、早く職場や学校に戻りたい

  • 耳垢が湿っている/家族に腋臭症の方がいる

  • 切らずにまずは軽減を試したい(Virtue RFボトックス など)

  • 他院手術後もにおいが残っている再修正を相談したい

診療の流れ

  • 初診・評価:におい/汗の程度、既往歴、体質(耳垢・家族歴)、生活背景を確認
     

術後の経過

  • 当日、翌日:軽い痛み・腫れ・内出血(鎮痛薬でコントロール)

  • 5から7:固定除去(剪除法)

  • 1–2週:抜糸(剪除法)

  • 2–4週:腫れ・突っ張り感が軽快、運動は段階復帰

  • 1–3か月:傷の赤みが目立たなく

  • 3–6か月:最終的な質感に近づく
     

合併症・リスク

出血・血腫/感染/傷の赤み・肥厚性瘢痕(体質)/左右差/知覚の鈍さ・しびれ(多くは経時改善)/再発の可能性 など。個別のリスクは診察時に丁寧にご説明します。
 

よくある質問(FAQ)

Q. 痛みが心配です。
A. 局所+笑気局所+静脈麻酔を選べます。術後は鎮痛薬を併用し、痛みをコントロールします。

Q. 傷は目立ちませんか?
A. 切開は2–3cm程度。榊の極細剪刀で不要な剥離を抑え、縫合線を最小限にします。

Q. たるみますか?
A. 固定は3–5日の短期設計。範囲・層・縫合法を調整し、たるみを生じにくいよう配慮します。

Q. まずは切らずにできますか?
A. はい。バーチュ RFボトックスから開始し、必要に応じ剪除法に切り替える段階戦略も可能です。
 

バーチュRF ※切らない治療

皮膚表面からモノポーラRF(高周波)でアポクリン汗腺を熱変性させる非切開アプローチです。

  • 精密コントロール0.1mm単位で針の深さを調整できる絶縁針を採用。針先のみが加熱され、周囲組織を傷つけず狙った層だけを選択的に熱変性させます。

  • ダウンタイム短め術後の圧迫固定は不要。当日からすぐ日常生活に復帰できます(個人差あり)。

  • 回数の目安:症状・肌質により1から3回

  • 位置づけにおいの軽減が目的で、保険の根治手術(剪除法)と同等の効果を保証するものではありません

  • 費用自費診療

剪除法は根治的ですが、固定期間中は両腕を上に上げられないので、洗髪が自分でできなかったり、ダウンタイム期間が大変です。「まずは切らずに試したい」「傷を作りたくない」という方はバーチュRFをお勧めします。


 

多汗症(たかんしょう)とは

体温調整に必要な量を超えて汗が出てしまう状態です。手のひら・足裏・ワキ・額や鼻下など「局所」に強く出るタイプが多く、季節に関係なく緊張やストレス、ちょっとした刺激で大量発汗が起こります。紙やスマホが濡れる、握手やPC作業が気になる、服がすぐに湿ってしまう――生活の質(QOL)に直結するお悩みです。
※まれに甲状腺疾患・糖尿病・薬の影響など「からだの病気」が原因のこともあるため、急に汗が増えた/全身に出る場合は専門科にご紹介する場合がございます。

 

当院の考え方と治療
  • まずは部位・きっかけ・量を一緒に整理(汗の悩みは“見える化”が近道)

  • 生活アドバイス(衣服・制汗の使い分け・ストレス対策)

  • ボトックス注射(自費):発汗の神経伝達を一時的に抑え、数か月汗量をコントロール

  • ワキの発汗が主訴で「切らずに」希望ならバーチュ RF(自費)も選択肢に入れる

  • においが主で根治を目指す場合は保険の剪除法をご提案(上記「ワキガ」参照)

 

外用薬(保険適応)

エクロックゲル®(塗り薬)

1日1回、わきに塗布して汗の量を抑えます。べたつきにくく、日中のにおい・汗染み対策に。
使い方のコツ:入浴後など清潔・乾燥した肌に薄く塗る → よく乾かす手を洗う。目や粘膜は避けてください。

ラピフォートワイプ®(拭き取りシート)

薬液がしみ込んだシートで、1日1回わきを拭くだけの簡便なタイプ。外出先でも使いやすいのが魅力です。
使い方のコツ:片側ずつ均一に拭くよく乾かす手を洗う。目・粘膜は避け、使い捨てにしてください。

併用処方はできません。肌が弱い方は、少量からの開始や塗布間隔の調整で刺激を抑えられる場合があります。


ボトックス注射

発汗の神経伝達を一時的にブロックし、汗量を数か月間抑制。においの軽減にもつながることがあります。
施術:表面麻酔を含め約30分内出血・圧痛など軽微な副作用が主(個人差あり)。

 

 

当院での“賢い使い分け”
  • 主に“わき”が気になる → 外用(エクロック/ラピフォート)で日常ケア。

  • イベント前だけ汗を抑えたい外用をピンポイントに活用。

  • さらにしっかり抑えたいボトックス注射(自費)切らないRF治療(Virtue RF/自費)保険の剪除法(ワキガの根治手術)との組み合わせもご提案します。

 

 

 

 

料金一覧

 

施術名 料金(税込) ダウンタイム(目安)
剪除法 3割負担 約7日間固定
バーチュRF わき 1回 片側¥165,000 両側¥298,000
3回 片側¥420,000 両側¥780,000
3,4日赤み、腫れ
外用薬 3割負担  
わきボトックス注射

50単位/100単位

韓国製¥55,000/88,000

米国製アラガン社¥77,000/132,000

ほぼなし

 

 

効果には個人差があります。
保険診療と自由診療は同日は行えません。