UTOPIART CLINICがおすすめするUVケア

紫外線対策「塗る」だけでは不十分なわけ

皮膚の老化は年齢だけで起こるわけではありません。

実は、しわ、たるみ、シミなどの皮膚老化の多くは、長年の紫外線曝露によって引き起こされる**光老化(photoaging)**が大きく関与していることが知られています。

紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンを分解するMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)の発現を促進し、酸化ストレスを増加させることで、皮膚の弾力低下や色素沈着を引き起こします。

そのため、毎日の紫外線対策は最も重要なアンチエイジングの一つです。

当院が紫外線吸収剤フリーを選ぶ理由

当院では、紫外線吸収剤・パラベンフリーの日焼け止めを中心に取り扱っています。

現在の研究では、一部の紫外線吸収剤は皮膚から吸収され血中から検出されることが報告されています。通常使用で人体への健康被害が確認されているわけではありませんが、

  • 敏感肌では刺激や接触皮膚炎の原因となることがある

  • 環境への影響が指摘されている成分がある

などの理由から、当院では肌への負担をできるだけ少なくするという考えのもと、紫外線散乱剤主体の日焼け止めをご提案しています。

SPFは高ければ高いほど良い?

SPFは高いほど安心と思われがちですが、日常生活ではSPF15から30程度で十分な場面が多くあります。

一方、

  • スキー

  • 長時間の屋外活動

などではSPF50程度を選ぶと安心です。

重要なのはSPFの数字ではなく、十分な量を塗り、適切に塗り直すことです。

汗や皮脂、摩擦によって日焼け止めは徐々に落ちてしまいます。

そのため、

  • 1?2時間ごとの塗り直し

  • 帽子

  • サングラス

  • 日傘

  • 衣類による遮光

を組み合わせることが推奨されています。

飲む日焼け止めは必要?

飲む日焼け止め(Polypodium leucotomos抽出物など)については、紫外線による紅斑の軽減などを示す研究がありますが、その効果は補助的です。

日焼け止めや帽子の代わりになるものではありません。

私自身は、日常生活では使用していません。

海や長時間紫外線を浴びる日など、必要な場面で選択肢の一つとして考えています。

内側からの紫外線対策も大切

紫外線は酸化ストレスを増加させます。

そのため、外側から紫外線を防ぐだけでなく、身体の内側から抗酸化力を高めることも重要です。

私は、

  • ビタミンCを豊富に含む食事

  • カラフルな野菜や果物に含まれるポリフェノールやカロテノイド

  • 良質なたんぱく質

  • 必要に応じた高濃度ビタミンC点滴

などを組み合わせることをおすすめしています。

紫外線対策は未来の肌への投資

高価な美容医療よりも、毎日の紫外線対策の積み重ねの方が、将来の肌に与える影響は大きいかもしれません。

日焼け止めを塗る。

帽子をかぶる。

食事で抗酸化力を高める。

こうした毎日の小さな習慣が、5年後、10年後の肌を守ってくれると考えています。

参考文献

  • Krutmann J, et al. The skin aging exposome. J Dermatol Sci. 2017.

  • Schalka S, et al. Photoprotection and Sunscreens: A Review. Clinics in Dermatology. 2023.

  • FDA. Effect of Sunscreen Application on Plasma Concentration of Sunscreen Active Ingredients. JAMA. 2019.

  • Wang SQ, et al. Photoprotection: A Review of the Current and Future Technologies. J Am Acad Dermatol.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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