なぜたるむのか?顔の構造から考えるフェイスリフト
フェイスリフトは“構造”を理解すると本質が見える
フェイスリフトというと、「皮膚を引き上げる手術」と思われがちです。
しかし実際には、顔は玉ねぎやミルフィーユのように複数の層で構成されており、それぞれに役割があります。
そのため、どの層にどのような処置を行うかによって、仕上がりや持続性は大きく変わります。
顔の構造をシンプルに理解する
顔は表面から順に
皮膚
皮下脂肪(コンパートメント)
SMAS(浅筋膜)
表情筋(深さは色々)
顔面深筋膜
耳下腺や顔面神経、深部脂肪体
骨
という構造でできています。
靱帯(リテイニングリガメント)は骨膜など深部の固定構造からSMASを通過し、皮膚に停止しています。
特定の位置に存在するリテイニングリガメントが重力に抗して顔の組織(主に脂肪)を支えています。
たるみはこの中の一つではなく、
複数の層が同時に変化することで起こります。
フェイスリフトの3つのアプローチと違い
皮膚のみを引き上げる方法
皮膚を引き上げて余剰を切除する方法
→ 一時的な変化はあるが戻りやすく、不自然さが出ることがある
SMASの上から引き上げる方法
皮膚の下のSMASを部分的に操作する方法
→ 持続性は上がるが、深部の原因には届かないことがある
エクステンディッドディーププレーン法(当院)
SMASの下も剥離し、脂肪・靱帯を含めて再配置する方法
→ たるみの原因に直接アプローチし、自然で長期的な効果が得られる
各構造に対して何をしているのか
① 皮膚
役割:見た目・質感を決める層
手技:
・皮膚の下の構造を元の位置に戻した上で余った分のみ皮膚を切除
・無理に引っ張らない
・最小限のテンションで仕上げる
→ 引きつれ防止・傷跡をきれいに
② 皮下脂肪
役割:顔の立体感を作る
顔の脂肪には
主な部位とたるみ
・外側:フェイスラインのもたつき
・中央:頬のボリューム低下
・頬骨:ほうれい線の始まり
・鼻唇溝:ほうれい線そのもの
・オトガイ:マリオネットライン
手技:
→ 下がった脂肪を元の位置へ再配置
③ SMAS(筋膜)
役割:顔全体を支える土台
手技:
・SMAS全層を引き上げ
・強固な組織へ固定
→ 持続性と自然さの鍵
④ 靱帯(リガメント)
役割:顔を骨に固定する“支え”
主な靱帯
・頬骨靱帯
・咬筋靱帯
・下顎靱帯
手技:
・一度解除
・適切な位置で再固定
→ たるみの根本改善
⑤ 表情筋
役割:表情・シワ形成
手技:
・過度に引っ張らない
・動きを妨げない設計
→ 自然な表情維持
⑥ 顔面深筋膜・深部構造
役割:神経・血管・支持基盤
手技:
・安全に配慮しながら必要範囲のみ操作
なぜディーププレーンが重要なのか
たるみの本質は
・脂肪の下垂
・靱帯のゆるみ
・SMASの変位
にあります。
ディーププレーン法では
これらすべてに同時にアプローチし
「引き上げる」のではなく
「元の位置に戻す」ことが可能になります。
フェイスリフトの本質
フェイスリフトは
「どれだけ上げるか」ではなく
「どれだけ自然に戻すか」
で結果が決まります。
・違和感がない
・表情が自然
・長く持続する
この3つを満たすためには
顔の構造を理解した手術が不可欠です。
ユートピアートクリニックでは
解剖学に基づき、
層ごとに適切な処置を行うことで
本来の自分に戻るような若返りを目指しています。