ほうれい線やマリオネットラインはなぜできる?

脂肪の構造から読み解くたるみの原因
 

「ほうれい線が急に目立ってきた」
「マリオネットラインが気になる」
「口元だけ重くなってきた」

このようなお悩みは多くの方が感じていますが、
実はその原因は単純な“皮膚のたるみ”ではありません。

顔の中にある脂肪の構造を理解すると、
なぜ特定の場所にだけたるみが出るのかが見えてきます。


顔の脂肪は均一ではない

顔の皮下脂肪は、お腹や太ももとは異なり、均一な層として存在しているわけではありません。

もし均一であれば、重力によって顔全体が同じように下へ垂れていくはずです。

しかし実際には

・頬だけこける
・ほうれい線だけ深くなる
・口元だけたるむ

・ゴルゴラインや目の下のくまのラインが出る

といったように、“部分的に異なる老化”が起こります。


その理由は「リテイニングリガメント(支持靱帯)」

顔には、骨や深部の構造から皮膚へとつながる

リテイニングリガメント(支持靱帯)があります。

 

代表的なものとして

・頬骨靱帯(Zygomatic ligament)
・咬筋皮膚靱帯(Masseteric ligament)
・下顎靱帯(Mandibular ligament)
・耳下腺皮膚靱帯(Parotid cutaneous ligament)

などがあり、これらが支柱となって
脂肪や皮膚を支えています。


脂肪は「コンパートメント」に分かれている

 

この靱帯が脂肪を通過して皮膚にくっつくことによって、顔の脂肪はコンパートメント(Fat compartment)

という区画に分かれています。

 

それぞれのコンパートメントは

・厚み
・柔らかさ
・血流
・支持構造

が異なり、老化の仕方も違います。


ほうれい線・マリオネットラインの原因となる脂肪の変化

外側コンパートメント

耳の前約3ー5cmに位置する脂肪で、40から50代から萎縮しやすく、
頬の外側やこめかみのコケの原因になります。

萎縮すると→こめかみや頬コケで顔全体がやつれた印象になる


中央コンパートメント

耳下腺の内側、咬筋の前縁外側に位置し、厚みのある柔らかい脂肪です。
若い頃の頬の丸みや、笑ったときのふくらみを作る部分です。

いわゆるアンパンマンはこの中央コンパートメントのボリュームが大きい状態です。


浅在頬骨コンパートメント

鼻の横から頬骨にかけて広がる脂肪で、頬の前面の立体感を作ります。
ここが萎縮・下垂すると

・頬の位置が下がる
・ほうれい線が目立つ

原因になります。


鼻唇溝コンパートメント

鼻のすぐ横、ほうれい線の外側の脂肪です。

密度が高く、加齢による萎縮はほとんど起こりません。

そのため

・周囲の脂肪が減る
・骨が痩せる

と、この部分が相対的に強調され、ほうれい線が深く見えるようになります。

また、骨の萎縮によりこの部位の脂肪細胞のボリュームが増えてさらに法令線が目立つことも報告されています。


オトガイコンパートメント

あごから口元にかけての脂肪で、広頚筋(首の筋肉)の上に位置しています。

加齢によって

・咬筋皮膚靱帯の支えが弱くなる
・広頚筋が下へ引かれる

ことで、この脂肪が下方へ移動します。

 マリオネットラインやフェイスラインのぼやけの原因になります。

また、この脂肪は萎縮しにくいため、ボリュームが残りやすく、いわゆるブルドッグ状態の原因となります。


首の筋肉「広頚筋」との関係

口元やフェイスラインのたるみは、首の筋肉である広頚筋(Platysma)

とも深く関係しています。この筋肉はSMASと繋がっています。

この筋肉が下方向へ引かれることで

・顔と首の境界が曖昧になる
・フェイスラインが崩れる

・首の縦じわ

といった変化が起こります。


ほうれい線は「線」ではなく構造の問題

ほうれい線は

・頬骨コンパートメントの萎縮
・周囲脂肪の下垂

によって鼻唇溝コンパートメントが浮き出て見える現象です。

つまり 単純に線を埋めるだけでは解決しない構造的な変化です。


あなたはどのタイプでしょうか?

・頬がこけてきた
・ほうれい線だけ深い
・口元が重い
・フェイスラインがぼやけてきた

これらはすべて

どの脂肪コンパートメントが変化しているかによって説明できます。

皮下脂肪のみでなく、皮膚、筋肉、靱帯、深在脂肪、骨などそれぞれの変化との関わりがありますが、

間違いなく脂肪は顔の老化現象の主な要因といえます。

 

当院ではその方の脂肪の状態を評価し、フェイスリフトでは脂肪の再配置を行います。切らない治療では皮下脂肪のボリュームを調整することで凸凹のない若々しい輪郭に近づけます。まずは知ることから。お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

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