リンパ浮腫 弾性ストッキングと運動療法について

 

 

弾性ストッキングはずっと履くの?

朝おきてから、むくみが少ないうちに、夕方まであるいは就寝時まで履いていることがおすすめです。医師の指示がある場合のみ、夜間も履くことがあります。

あるいは乳癌術後で上肢のリンパ浮腫の場合、夜間に弾性スリーブを装着し、朝起きてスリーブの跡が残っているくらいがちょうどよいと言われています。

下肢静脈疾患およびリンパ浮腫と弾性ストッキングについて(監修:平井正文先生、日本シグマックス株式会社より)

弾性ストッキングの効果はあるの?

下肢静脈瘤やリンパ浮腫の方は、治療のために弾性ストッキングをはかなくてはいけません。

こちらは正しく使用することが求められます。

治療のために使うものですので、保険適応があり、半年に一回30mmHg以上の圧のものを購入することができます。メーカーも効果は半年間を効果持続の目安期間としています。

通院はそのために必要で、最低半年に一回は医師の診断を受けて、リンパ療法士の有資格者のもと、サイズの再測定と見直しで再購入することがあります。

 

そこまでして購入して頂いている弾性ストッキングですが、市販の○○○キュットなどがなぜおすすめしていないかと言いますと、圧が一定にならない場合、逆効果になることがあるからです。

医療用ですと、足関節部の圧迫圧が一番強く、足の上部(心臓に近い方)にいくにつれて段階的に圧迫圧が弱くなるように設定されています。(「段階的圧迫法」と言われます)

これにより、より血液循環がしやすく心臓へ血液が戻りやすくなるため、このように設計された特殊なストッキングです。

 

リンパ浮腫の日常ケア弾性ストッキング 注意事項

日常的に弾性ストッキングを使用するためにいくつか注意事項があります。

  • たるみ、しわができないように、均一に履いてください。
  • 折り返しはしないでください。
  • 伸びすぎた爪や肌荒れした皮膚、鋭利なものにひっかけると、損傷されます。
  • 皮膚かぶれがあるときは、いったん中止してください。
  • 自分で丈を調整するために裁縫しないでください。
  • 医師の指示がないときは、就寝時ははかないでください。
  • 足の各部位のサイズが変わったら、受診してサイズを調整してもらってください。

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弾性ストッキングをスムーズに履くコツ

とにかく「履きにくい」、「脱ぎにくい」弾性ストッキングですが、うまく履くコツがあります。

装着時→かかと部分まで裏返した状態で、爪先(足先)からゆっくりと滑り込ませるようにして履く。
 

普通のストッキング、靴下を履くようにして踵の部分でたぐませると、弾性ストッキングの生地は伸びにくいので履きにくくなります。

下肢静脈疾患およびリンパ浮腫と弾性ストッキングについて(監修:平井正文先生、日本シグマックス株式会社より)

脱着時→弾性ストッキングを裏返すようにして少しずつ脱いでいく。ずり下げない。
 

 

弾性ストッキングは下肢静脈疾患、リンパ浮腫の治療でとても大切なものです。正しく使用することでより効果を実感して頂けます。

 

 

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寒くなっても植物たちは元気そう^^

2025/12/09 K.Kyono

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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